「長崎くんち」は長崎市民の氏神、鎮西大社諏訪神社の祭礼行事で、毎年10月7日から3日間、町を挙げて催されます。この「長崎くんち」は、国指定重要無形民俗文化財にも指定されています。
寛永11年(1634年)に、丸山町、寄合両町のふたりの遊女が神前に謡曲「小舞」を奉納したのがその始まりであるといわれています。
まず、初日の10月7日午前7時から踊町により踊りが奉納されます。踊りを奉納するのは氏子の町民で、江戸時代、長崎の市街地は77カ町あり、それを7分割して1ヶ町が7年に一度踊りを奉納することになっており、その当番町を"踊町"と称しています。その後の町の再編成などで町名や町数は変わりましたが、7年一巡制は今日も踏襲されていて、毎年5〜7ヶ町が踊町となり奉納踊を披露しています。