青島温泉は古くは淡島・歯孕の浮島とも称される周囲1.5kmほどの小さな島です。この島の植物はビロー樹をはじめとする種子植物の自生および栽培品併せて74科174種2亜種5品種計209種、これに洋歯植物17種を加えて高等植物総計226種が島内にあります。
本島植物の特殊要素としての熱帯および亜熱帯植物的分子をもって「青島熱帯性植物産地」として大正10年(1921)3月3日天然記念物に指定され、昭和27年(1952)3月29日特別天然記念物に指定され「青島亜熱帯性植物群落」と名称が変更になりました。これらの植物群落が生じた理由として考えられているものは、@漂着帰化植物説(日本海流によりフィリピン・台湾・中国南方方面より漂着した種子・生木が活着して漸次繁茂した)A残存説(新第三紀前繁茂していた高温に適する植物が気候風土環境に恵まれて残存したものである)の2説があります。
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